ジャボチカバは足が早い果物と言われています。ジャボチカバが一般流通しにくい理由ですね。でもブラジルとかでは青果がお店に並ぶと聞いたこともありますね。
実際の所どうなんでしょう?ジャボチカバはどれぐらい傷みやすいんでしょうか?
私の経験で考えてみると、以前、暖かい日に収穫した果実を置き忘れてぶよぶよにさせてしまった時がありましたが、通常は収穫した後はすぐ冷蔵庫に入れて数日で食べてしまっていて、特に足の速さを気にすることはなかったんですよね。(冷蔵保存なら2~3日はほとんど変化なく食べられます。)
うーん、足が早いって言われてるからって、なんとなくの認識じゃだめだよなあ。自分でちゃんと確認しないと。という訳で、どれぐらいの常温時間で傷むのか実際にテストしてみることにしました。
テストの前に、ジャボチカバの収穫について少し。
ジャボチカバの収穫時期ですが、ジャボチカバの実の全体が黒っぽく(黒に近い紫)なれば食べれます。早いと少し青臭さが残りますのでしっかり色づいてからの収穫がお勧めです。
私の経験的には、果実を軽くつまんで、やや硬めの弾力だとさっぱりした甘さ。
少しぷよんっ、ぽよんっとした張りのある弾力だと、甘く果汁が多く風味も強い状態なっています。お勧めの時期です。
それ以上進むと皮にしわがよってぶよぶよになってきます。その頃の味は正にぶどう、発酵したぶどうのような味になります。
硬さを伝えるのは難しいので、時期をおいて収穫して自分の好みの状態を見つけて下さい。
(冷やすと甘みが少し弱く感じるので、冷やして食べるならやや柔らかめがお勧め。)
とまあ、以上の収穫タイミングを前提に常温テストをしてみました。
果実の常温テスト>
果実の収穫タイミング:硬め~ぽよんっ
蓋をのせて少し隙間を開けた容器に入れて24時間置いておく。
時期:6月下旬
時間:14:30~
室温:23度~
常温で24時間経過後の変化:
・見た目は変わらない。
・つまんだ感じが、硬めだった果実も含め全部ぷよぷよの柔らかさになった。
・香りが少し強くなった。
・ぶどう味がかなり強くなった。
・果肉が溶けたように果汁分が多くなり、ほとんど食感が無くなった。
・十分美味しく食べられるが、本来の味とはかなり別物。
テスト結果としては「はい、言われているように常温だと足が早かった」となりました。
果実が腐るわけではないですが、トロピカルな風味の本来の味からぶどう味?への変化が早すぎると思いました。恐らく半日置いただけでも味の変化を実感できるんじゃないでしょうか。(やれば良かった(汗))
20度程度の常温で、収穫から一日で柔らかさや味が意識できるほど変わるのを考えると、確かに日持ちしにくい果実のようです。
一日でこれだけ変化したので、二日以上常温に置いたらどうなるかはやってません。
テストの感想としては、これだと青果の商業利用は大変かなと思いました。
お店に常温で朝並べたら、夕方には味が変わっている可能性が高い。そうなると、なんちゃってぶどう味ならぶどう食べた方が美味しいですからね。果肉も全然無いし。
商業的には冷蔵は必須でしょうね。ブラジルとかではここら辺どうしてるんでしょうか。
でも、実際に確認して良かったです。これからも収穫したら直ぐに食べるか冷蔵保存することにします。
実はあともう一つ疑問があります。
ジャボチカバは冷蔵保存の場合、どれぐらい味が保もてるのか?という事です。
収穫から2、3日なら変化があまり無いのは分かっていますが、一週間以上だとどうでしょう。
やっぱり冷蔵で一週間ぐらいはもたないと青果の商業流通はきついと思うんですよね。その内テストしてみたいと思います。(なにお前、八百屋さん目指してるの?(笑))
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