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ランバイの越冬
2020/4/15
<園芸>

大分暖かくなりましたね。
週間気温を見る限り、今日の朝の冷え込みでもう簡易温室の加温は不要。という訳で冬は終わり、植物の越冬は完了と判断しました。(まだ外には出せませんけど。)

春、やっと植物の成長が楽しみな季節の到来ですね。
初めての簡易温室はどの植物も状態良く終え大成功でした。特にランバイが無事に越冬できたのが良かったです。

 

ランバイの新葉
ランバイの新葉

つやつやの若葉が一斉に生えてきました。
これで一安心。
古い葉もぽろぽろ落ちてます。

 

ランバイは昨年から育て始めたのですが、私が育ててる中で一番耐寒性の無い熱帯果樹です。
耐寒性はマンゴーやパパイヤとかと同レベルでしょうか。純熱帯系?って感じで、特に寒さに弱い植物です。今回初めての越冬ですのでかなり慎重になりましたが上手く越せました!やった。
(まあ、今年は暖冬だったので楽だったっていうのもあるのですが。)

ランバイは「アジアのジャボチカバ」とも呼ばれており、果実がジャボチカバのように幹から直接出てるように「見える」面白い果樹です。(実際は直接出ている訳ではなくぶら下がっています。)種が大きく可食部がほとんど無いのもジャボチカバに似ています。(泣)

このランバイを育てたかった理由は何と言っても「果実の味がマンゴスチンにちょっと似てるかも。」との情報があったからです。ほんとにー!?

私マンゴスチン好きな果物なのですが、マンゴスチンの育成は最高レベルの難易度(泣)
ランバイは沖縄では露地で育てられており、マンゴスチンに比べれば育成は難しくないようなので、自宅で近い味の果樹が育てられたら最高だといつか育てたいと思ってました。

でも、ランバイは育成情報が少ない。。。
熱帯果樹は総じて情報が少ないですがランバイはほとんど無い(泣)
ということで越冬の覚書を少し。(あくまでも私の環境の話ですので参考程度にお願いします。当方、関東平野部在住です。)

 

ランバイは日本では主に沖縄で生産されています。沖縄以外での育成情報はほとんど見つかりませんでした。うーむ。

育成温度に関しては、購入した所の話では最低5度までとのこと。
でも、ネット(海外含む)とかで探ると実際の耐寒性はかなり弱いようで、状態良く収穫を望むなら10度以上は必須っぽいなあと。(5度は短時間なら耐えられる温度なのかなと。全部推測ですが。)

最低温度が10度以上なら関東平野部で育てるには冬場の加温は必須。去年末から簡易温室を稼働させたのも、このランバイが一番の理由です。(今後いろいろ温室ならではの植物増やす予定ですが(汗))

その簡易温室ですが、日当たりのよい小さな角部屋を使い、いろいろ保温対策も講じていますので、冬でも暖かく昼間は無加温でもなんとかなるんです。

問題は夜の加温です。最低温度を何度に保つか。悩む理由は以下の2つです。
1、電気代
最低室温を高く設定するほど加温時間が長くなり電気代がかかる。(当たり前ですが。)
なるべく費用は押さえたい。

2、病気対策
温度が高く密閉、無風な狭い空間は、換気が悪く湿度が高くなりがちで病気が発生しやすい。植物がたくさんあるので、室内はなおさら湿度が高くなる。

 

湿度に対しては部屋に除湿剤をいくつか置いて無駄な抵抗をしました(笑)
最低室温に関してはアナログな電気節約の温度調節しながら、ランバイの最低育成温度を探ることにしました。

 

最低室温の調査条件>
温度計の設置位置は床から150センチ程度の高さ。最高・最低温度を測れる温度計を使っています。
その他、電波時計に付いている温度計も併用。

最低室温12~13度の場合>
最初、最低温度を12~13度ぐらいになるように調節しながらしばらく様子を見てみました。
すると、一週間に1~2枚ぐらいのペースで葉がゆっくり黄色くなり落葉しました。
これって落葉温度ギリギリなのかな?ちなみにランバイの葉は15センチ以上あるような大きな葉なので、色が変わった葉はすぐに分かります。

最低室温10~11度の場合>
試しに、数日間、最低温度を10~11度ぐらいに下げた所、何枚もの葉(6、7枚)が一気に黄色くなりました。うわ、これ大丈夫か???

考察>
ランバイは常緑樹です。原産国のマレーシアなど、暖かい地域では一年中、葉を付けています。
でも、沖縄などの露地植えでは、寒い時には葉を全部落とすこともあるそうです。そして、春になるとまた葉が出てきて育成に問題はないそうです。

じゃあ、ランバイは葉を落とす最低10度前後ぐらいあれば大丈夫なのかな?
・・・うん?でも待てよ?沖縄の真冬の最低気温が10度前後?

疑問に思ったので沖縄の過去の1~3月の最低気温を調べてみると・・・

沖縄って10度以下の日なんかほぼ無い、滅多にないじゃん!ほとんど15~20度以上じゃん!さすが日本の南国!

元々常緑な木が葉を落とすという事は、余分なエネルギー消費をやめ、死なないための寒さへの防御モードになるということですよね。つまり、葉を落とす温度は良い育成温度じゃなく、収穫にも影響が出る温度、と考えます。落とさないで済むなら落とさない方が来年のコンディションが良いに決まってる。

そう考えると、沖縄ではランバイはたまーに短時間の寒さを味わうだけ。私の環境の場合、冬の間の最低室温を10度以下にし続けたら、ずっと極寒を味わうってことだよね?枯れるんじゃね?枯れなくともダメージ与えたらなかなか収穫、望めないよね。関東で葉を落としたら収穫無理じゃね?・・・と推測します。(それに私の育てているランバイは木の上部に雄木が接ぎ木してあり、ダメージを受けた場合は真っ先にそこが枯れそう。)

やっぱりマンゴーとかパパイヤとか純熱帯系の寒さに弱い植物は、状態良く育てるなら10度以上必須、それも葉を落とさない温度がベストかなと。(品種にもよるだろうけど。)

という訳で、ランバイの最低気温は、葉を落とさない温度、「最低室温は13~14度以上」との結論になりました。

後の問題は加温の電気代ですが、今年試した感じ、暖冬の今年で月2000円ぐらいUPでしょうか(泣)

ま、まあ、特にかかるのは1~3月だけだしね。温室にはジャボチカバとかコーヒーの木とかいろいろ入れてるしね。このぐらいの温度あると、コーヒーの木なんか真冬でもバンバン成長しちゃってましたよ。これから他の熱帯植物も追加する予定なので良しとしましょう。温度管理の試行錯誤で加温方法もいろいろ知見が溜まったしね。

簡易温室もうまく回ったので、これからはいろいろ耐寒性の低い植物も挑戦予定です。

 

追記:
先日開花したランバイですが、ほとんどの花実が落ちてしまいました。まだ若いからなのか、雄花が必須なのか。結局、今回は接ぎ木された雄木は花咲きませんでした。来年に期待。

 

ランバイの幼果
ランバイの幼果

ほとんどの幼果が落ちてしまいました。
残っているのは花数の20分の1ぐらい?
ちょっとでも残るといいなあ。

 

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