苗を簡易ポットから抜いて、植木鉢の土の上に置きましょう。
場所は植木鉢の中心に置くようにします。
【簡易ポットの外し方】
苗木(植物の幹が太くしっかりしている木状)は、主幹(しゅかん。木の一番太い部分)の根元を握って、優しくポットを外しましょう。
木ではない苗(幹がしっかりしていない植物)は、簡易ポットを手のひらの上で横にして、ポットの下部を押し出すように握ったり、下に開いている穴に指を入れて外すようにしましょう。
どちらの場合も ポットの土が緩く、植物だけが抜けちゃいそうな場合は、水で土を軽く湿らせた後、手でポットを軽く握って土が崩れないように固めてから抜きましょう。
抜いた苗の根が軽く回っている場合(ポット内が根でごちゃごちゃに埋まっている状態)は、まわりの土を指などで少しほぐして、根を広げてあげると育成がよくなります。土全体が崩れそうな場合は無理にほぐす必要はありません。
ただし、根が完全に回ってしまっている場合(太い根がぐるぐる巻きついてしまっている場合)はほぐす必要があります。苗を水で濡らしてゆすりながら太い根が切れないようにほぐしていきましょう。こういった苗は、ホームセンターなどで季節をまたいで売れ残った苗に多いです。
【ポイント】この作業のポイントは、簡易ポットの土をそのまま利用する所です。
土によって成分やペーハー値(pH)が違います。そのため苗は、古い環境の土から新しい土へ育成環境が急激に変わった場合、調子を崩してしまう場合があります。人間も引越ししたりすると新しい環境に慣れるまで時間がかかりますよね?
このやり方では、簡易ポットの古い土をそのまま利用して、元の環境から徐々に外の土に根を広げるようにすることで、その衝撃を和らげています。
きれいに根を洗ってから植えたり、回ってしまった余分な根を切り落としてから植えるやり方もありますが、これらの方法は植物の扱いに慣れてからやることをお勧めします。(植物によって作業への耐性が異なり、うまくやらないと植物を傷めてしまう場合がありますので、最初はやらないほうが無難です。)
ペーハー値について詳しくは今後学習します。
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