植物の育成に必要な作業は他にもいろいろあります。
ここでは植物の育成状況に応じて行う作業を簡単に紹介します。詳しくは今後学習します。
剪定
植物が育ち、枝が乱雑に茂ってきたら、剪定(せんてい。枝を切ること)をして容姿を整えましょう。
植物に応じて適した剪定方法と時期があります。少しづつ学んでいきましょう。
剪定して余分な枝を切ることで、様々な効果があります。
剪定の効果 |
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・光を通しやすくなる(植物の成長の促進、害虫対策など) |
・風通しが良くなる(蒸れを減らせる(病原菌発生の低減)) |
・収穫しやすくなる(枝の高さや形の調整) |
・見栄えが良くなる(観賞、インテリアとして) |
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・・・など |
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光を通すことで、葉が光合成しやすくなり、光を嫌うアブラムシなどの病害虫対策にもなります。
風通しを良くすることで、害虫や病原菌の発生を抑制することができます。
枝の形を調整することで低い位置で収穫しやすくしたり、見栄えをよくすることもできます。
ただし、翌年に花をつける枝を切ってしまっては、実がならなくなってしまいます。
効果を考えながら、植物に適した枝の切り方をしましょう。
また同時に、必要に応じて枝が折れないように支柱を使って支えてあげましょう。
植え替え
植物の成長に合わせて、植え替えをします。盆栽のようにあえて同じ大きさの鉢で育て続ける場合もあります。
植物の大きさや成長速度によって変わりますが、2~3年おきに、より大きな鉢への植え替えが必要になります。また、植物の根回りや、土の痩せ、赤玉土の崩れなどに対しても、土の入れ替えをしてやる必要があります。
植替え直後は調子を崩す場合もあるので、いじくり回さないで暫く様子を見ましょう。
株分け
株分けとは、親株から増えた子株を切り離して植え直すことです。
例えば、ラッキョウのように球根が分球して増えるものは、放っておくと同じ場所にびっしり密集して、株が育ちます。増えたら、食べる分を収穫して、他は株を切り離して植えなおしましょう。
株分けの基本は、増えた子株を切り離して植え直すことです。こうする事で子株が親株になりどんどん増えていきます。
株同士がつながっている部分をカッターやはさみで切り離したり、手で裂いて、分けた株を植えなおします。植物ごとにあったやり方を調べてからやりましょう。
これらの作業の後は、汚れた手を石鹸でしっかり洗って下さい。
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